桃太郎
桃太郎
2月24日にロシアがウクライナに侵攻を始めました。
正確には侵攻という名の戦争を始め、自国の領土を広げる事にしました。
①言い訳は綺麗
ロシア側の言い分としては、ウクライナには多くのロシア支配下での生活を望む人がいて、その人達の願いをかなえるため。
また、ウクライナ国内では民族差別が激しく、多くの人が差別と迫害で殺されているので、彼らを救出するためということらしいです。
実際には、多くのメディアが報道している通り、戦争を誘発し、無差別の殺戮行為をしているのは、綺麗な言葉を並べたロシアである事は、間違いなさそうです。
私が思うに、他人の家に押し込んでいる時点で犯罪です。
②桃太郎
桃太郎という昔話があります。
桃太郎が大きくなり、悪い鬼がいて町の人々を苦しめているという話を、耳にしました。
そして桃太郎は、鬼退治をして苦しんでいる人々を鬼の配下から救出しようと計画します。
そして、犬猿雉を家来につれて鬼ヶ島を襲撃して、鬼退治と鬼ヶ島にあった金銀財宝を根こそぎ持ち帰ってきました。
③真実は不明
ここで大切な事ですが、桃太郎は鬼や鬼ヶ島の情報を、どのくらい入手していたかが大切になります。
桃太郎は正確に鬼が悪い事をしていると理解していたのでしょうか。
たくさんの財宝が鬼ヶ島にあったからと言っても、本当に悪事と呼ばれるような、強奪行為を行っていたのかは、よく分かりません。
私たちは桃太郎からすれば未来の存在です。
歴史は、勝者によって書き換えられるのです。
④鬼とは
私の記憶が間違っていなければ、鬼という言葉は、仕事の鬼の様に、時として、相手への敬意を表す言葉であったと思います。
もし、鬼ヶ島の住人がみんな、それぞれの仕事を、どの地域の誰よりも、まじめに一生懸命して、贅沢な暮らしは控えて、蓄える事も怠らず暮らしていたとします。
方や、桃太郎の村の住人にはさぼり癖があり、鬼ヶ島の住人の半分も仕事をせず、「自分たちが貧しいのは、あいつらのせいだ」と口癖のように暮らしていたとしたら、村の外を知らない桃太郎は、どのように鬼ヶ島の住人の事を思うのでしょう。
⑤狭い世界
私の桃太郎は、偏見のかなり強い書き方ですが、私から見えるプーチン大統領の姿は、偏った情報しか持たない桃太郎にしか見えません。
昔と違い、戦争は戦場だけで行われる時代ではなくなりました。
アノニマスというハッカーの任意団体がロシアへのサイバー攻撃を表明し攻撃を始めました。
旧西側諸国である、EU、アメリカ、日本などは、ロシアへの経済封鎖とウクライナへの武器や活動資金の提供を始めました。
どちらも戦場の外での戦闘です。
⑥室井さん
私が若いころに「踊る大捜査線」というドラマがありました。
このドラマで「事件は現場で起きている」というセリフが流行りました。
室井さんは現場を支援する事がいかに大切な事か改めて教えてくれました。
また、現場しか見ない視野が狭くなっている状態の危険性、恐ろしさも教えてくれました。
今回のロシア対ウクライナの戦争は、長引きそうな気がします。
⑦必要悪の桃太郎
桃太郎という正義の味方は、時に必要だと思います。
しかし、本当に大切な正義の見方は、桃太郎を生み出さない社会だと思います。
そして、仮に桃太郎が生まれたとしても、桃太郎を極力鬼ヶ島に興味を持たせない、そして、鬼ヶ島へ向かわせない事が大切だと思います。
⑧根を知る
そのためにも、満足や幸福という言葉が隠れている、日常を理解すること、大切にする事が重要だと思います。
華やかな物に目が行くのが私達です。
それはそれで悪いとは思いませんが、その華やかさを支えている、日常という根を意識する事は、何よりも大切にしなくてはいけない事だと思います。