心の強化
心の強化
世の中にはノーベル○○賞という世界的に有名な賞があります。
これは、学問を通して、人類がこれからも繁栄する基となりうるような、研究や発明を行い、世界的に貢献をした科学者や団体に贈られるそうです。
①ノーベル賞
褒賞とは縁もなく、興味もない私なので、調べる気もないので、ふんわりとしか知りません。
たぶん欲しい方には、のどから手が出るくらい欲しい物だと思います。
なので、褒賞目当てであったとしても、世界の人達が豊かに暮らすができるような、素晴らしい結果を出せたのであれば、それはそれで良いと思います。
②基礎研究
本当に注目すべきなのは、華やかな賞にたどり着いた上辺だけの事実ではなく、その賞を得るために行われている、地味で誰からも見向きもされないような、基礎研究です。
基礎研究とは、書いて字の如く基礎的な研究する事なので、華やかな賞とは一番かけ離れた位置にある研究で間違いないと思います。
残念な事なのですが、私達は、上辺の華やかな物事には心や目を向けて、見る事ができます。
しかし、華やかさのない物事に関しては、ほとんど目にする事も、気がつく事もありません。
基礎研究とは、そういう物だと考えて、余程間違いはないと思います。
③順番
物事には必ず順番があります。
人であれば、多くのご先祖が存在して、そのご先祖の命の営みが絶えることなく繋がり、私達が今存在しています。
順番は、生まれて歳を重ねる事で老いて往き、縁が尽きた時に死ぬ順番です。
逆の命の営みを、私は知りません。
④絶対条件
植物も花が咲いてから、根の張る植物を、私は知りません。
植物には必ず種があり、その種が土の中で発芽した後、芽と根を伸ばして、見える部分の葉からは、お日様を浴び自ら栄養を作り出します。
また、見えない部分の根からは、たくさんの水分と栄養を吸収します。
そしてそれを糧に、少しずつ成長する事により、時間をかけて初めて花を咲かせるところまでたどり着きます。
つまり、見える部分と見えない部分の双方がきちんと成長して、それぞれの役目を果たし、なおかつ条件を満たさない限り、花が咲く事はないのです。
⑤約束はない
しかも、成長したからといって、必ず花が必ず咲くとは限らないのです。
途中で枯れてしまう事もあれば、咲けたとしても、受粉できずに終わる花もあります。
つまり結果にまで結びつく事とは、順番が合っていたとしても、結果が約束されているわけではないのです。
それでも、花が咲くためには、総ての条件が満たされない限り、不可能なのです。
つまり、見えている世界でも結果が出せるという事は、確率が低い世界だといえます。
⑥苔
情報化社会になり、SNSが発達した結果、何気ない物でも、素晴らしい花の様に扱われ、目が向けられるようになりました。
その、最たるものの一つが苔だと思います。
お寺の周りや、その辺りにいくらでも生えていますが、手を加え、整えてあげる事で、それなりのお値段で取引されています。
苔も、緑の部分が見えるからこそ、扱われるのだと思います。
⑦根が大切
⑦ 根っ子にあたる見えない部分の大切さは、なかなか気が付く事が難しい様に思います。 それでも、根が無い限り植物は成長をする事がないのです。 これは、人も同じだと思います。 華やかな部分にだけ力を注いでも、切り花と同じで必ず枯れます。 華やかな部分が目に入りやすい現代だからこそ、自分の根を見直し、根の強化が必要だと思います。
⑧映える
SNSの発達により、世の中の価値観が変わりました。
苔の様に見過ごしていた物が、注目してもらえる時代になりました。
私たちはスマホの扱い一つで、当たり前の景色が「映える」と呼ばれ重宝される時代になりました。
⑨まとめ 身近にある
SNSが発達した現代だからこそ、本当の映える物事が足元にある事を再認識できる時代になったように思います。
上辺の華やかさに力を注ぐことも大切だと思いますが、足元や見えない部分に、たくさんの「映える」を増やす事で、心の大地を強化する事も大切だと思います。