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宗教とお金

2022/07/18
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宗教は安心を作るお手伝い

安倍元首相の銃撃事件以降、宗教団体が悪者扱いされている様に感じます。

そこで、宗教にお金が必要なのか考えてみました。

①お金は必要

⑪お布施

⑫信仰とお金

 ②信心はお金で買えるか

㉑買えない

 ③お金は汚い?

㉛お金は汚くない

㉜お金を学ぶ

㉝買える物

㉞買えない物

④苦を無くす

㊶苦を無くす

㊷苦が必要

㊸功徳の宝海

㊹無碍光

㊺罪障功徳

まとめ 苦は必需品

①お金は必要

お寺を維持するためにお金は必要です。

⑪お布施

しかし、今回の様に一人一人で億単位のお金が必要かと正直、それはありえません。

また、聖書が3000万円と書かれていました。

販売価格は自由ですが、そんなに高額な書籍がある事も、初めて知りました。

⑫信仰とお金

お金と信仰を、きちんと分別して、考えていく必要があると思います。

 

②信心はお金で買えるか

㉑買えない

信心はお金で買えるか 結論としては、信心は買えません。

信仰心を他人にアピールする事はできますが、神様にも仏様にも届く事は絶対にありません。

神様も仏様もいくら払おうが、関係ありません。

神様仏様にお金は必要ありません。 お金が必要なのは人間様です。

信心はお金で買えるものなのかを、きちんと理解しましょう

 

③お金は汚い?

㉛お金は汚くない

よく、お金を稼ぐことは卑しい事の様に語る人達がいますが、それは大きな間違いです。

お金を稼ぐことが卑しい事ではありません。

また、お金を持つ事も悪い事ではありません。

お金持ちが悪く言われるのは、お金持ちの数が少ない少数派だからです。

㉜お金を学ぶ

お金は、忌み嫌われる物ではなく、上手く活用する事で、人生を豊かにしてくれます。

ただし、欲が先に立つ事でお金がトラブルの原因になる事も多々ありますので、キチンとお金という物を理解する必要がある事も事実です。

㉝買える物

お金で買える物 これは具体的な物事です。

安全や、装飾品、食品、車など評価基準が外側にあり、誰が見てもわかる物です。

㉞買えない物

 お金で買えないもの これは抽象的な物事です。

宗教で言えば、信心や安心という評価基準が外から判断できない物はお金では買えません。

④苦を無くす

㊶苦を無くす

苦を無くすという言葉があります。

一見誰にでも存在する事柄なので、評価基準が外側にありそうですが、苦という物事を捉える感覚の評価基準は内側に存在します。

つまり、苦という言葉はわかっても、苦の感覚は個人差があるのです。

人生には四苦八苦という言葉があります。

しかし、どれもみんな感覚が違うので、言葉としての存在はありますが、程度が各々違うのです。

つまり、評価基準が外側のお金で、評価基準が内側の苦を無くすという事は、不可能なのです。

お金を払う事で、一時的な満足を獲得する事ができたとしても、持続性がありません。

これは、車や服や家などを購入するのと同じ行為でしかありません。

㊷苦が必要

親鸞聖人の言葉

我々の宗門には「罪障功徳」という言葉があります。

この言葉は、嫌な事も苦な事も総てが功徳になるという意味です。

なので、苦を切り捨てする必要はありません。

㊸功徳の宝海

本願力にあいぬれば

虚しくすぐる人ぞなき

功徳の宝海満ち満ちて

煩悩の濁水へだてなし

天親菩薩の所に書かれている和讃です。

現代語訳すれば、 本願力(別れの悲しみ、生きる苦しみ)に出会える人生とは、虚しい人生はありません。

煩悩(悲しみや苦しみ)の水と功徳の水は同じ水です。

と書いてあります。

㊹無碍光

無碍光の利益より 

威徳広大の信をえて

必ず煩悩の氷溶け

即ち菩提の水となる

と、曇鸞和尚の所に書かれている和讃があります。

現代語訳すれば、煩悩抜きで物事が見えた時、最高の仏様(覚づき)のお働きにより、煩悩の世界は総て、仏様(覚づき)の存在です とあります。

㊺罪障功徳

罪障功徳の体となる

氷と水の如くにて

氷多きに水多し 

障り多きに徳多し

これも、曇鸞和尚の和讃です。

現代語訳すれば、罪障と功徳というものは、氷と水の関係と同じで、氷が多ければ水もたくさん得られます。

罪障の多い方ほど、功徳をお持ちです。

とあります。

まとめ 苦は必需品

無理に、苦に対して悪いイメージを持つ必要はなく、そのまま引き受ければ大丈夫と書いてあります。

功徳という言葉は素晴らしい言葉かもしれませんが、その中身として罪と障がとても大切だと書かれています。

お金で解決する事も悪いとは思いませんが、そのお金はもっと自分らしく生きるために使うほうのが、有効利用だと思います。

ちなみに、当時院ではいつでもご寄付をお受付いたします。

ただし、苦が無くなるものではありませんので、ご承知おきください。