贈り物
贈り物
最近「旅をする木」と言う本を読んでいます。
①守君の宝物
この本はたまたまネットで存在を知った、ニート兄妹のマンガ「働かない2人」に出てくる本の一つです。
漫画にある本が実在するのかと疑問に思い、アマゾンで検索したところ実在しました。
そこで、この漫画に出てくる主人公の守くんが、なぜそこまで大切にするのか、内容がとても気になり、思わず購入してしまいました。
②星野道夫
星野道夫さんが生活をしたアラスカの様子を、文字が整理され、ゆっくりした文の内容が読みやすく、非常に面白い内容なので、本に合わせてゆっくりゆっくり読む事が、最近の私の楽しみです。
本自体はコラムとかエッセイ集に近いと思います。
③白夜
「白夜」という章では、作者がアラスカへカリブの取材に行った際、セスナ機が着陸に失敗し、プロペラが壊れてしまい、移動ができなくなってしまった時の事が書かれています。
パイロットの技術は高く、パイロットと星野氏は二人ともケガもなく大事にはならなかったそうですが、着陸の際にプロペラが曲がってしまい、セスナ機がどうしようもならない状態だったそうです。
そして、その代替えのプロペラ等の部品が届くまでに2週間ぐらいはかかると言う、人によっては絶望を予感する内容でした。
④カリブ探し
しかし、そこで彼らは何をするかと言えば、絶望とは裏腹にアラスカの大地の中で、その大自然に居る事を善しとして、この遭難時間の満喫をするという事を始めます。
カリブと言う大きな角を持つ鹿の群れを探し、そしてその鹿の群れの移動をずっと観察しながら自然を楽しんだそうです。
⑤せっかくのトラブル
何らかのトラブルがあったときに、私たちはどのように行動をとるのでしょうか。
そこに人間一人一人の人間性や知恵が、試されているのだと思います。
飛行機が不時着し、飛べなくなったことを嘆き悲しみ、そして絶望を覚える人もいると思います。
しかしこの本の作者のように、せっかくトラブルで2週間も動けないのだからと、その期間を精一杯楽しんでしまおう。
そういう発想を持つ事も大切ではないかと思います。
⑥クレームと感謝
今朝SNSを見ていた時に、無農薬の生鮮野菜を販売している方に届いたクレームについて、書かれていた投稿がありました。
野菜と言うものは、農薬を使う事により虫をつかなくさせる事で、見た目を良くします。
無農薬の生鮮野菜であれば、虫がつく事は当たり前の事になります。
その虫が付いていたことを怒って、連絡をしてきた人がいたそうです。
また逆に、せっかく青虫が付いてるのだからと、その青虫を成長させて蝶々に羽化させたと言う方の連絡もあったそうです。
起きた事は同じでも、それぞれの方の態度は真逆である事は、誰でも想像がつきます。
⑦円融至徳
親鸞聖人は、円融至徳の嘉号とお念仏のことを表現されております。
外から届く物事を吸収して楽しむという、貪欲で豊かに生きる事も、自分の世界に正解を持ちイライラしながら、狭い中で生きることも、それを決めるのは私たち自身です。
お念仏を申すと言う事は、もしかしたらそれ自体が人生そのものであり、生きる姿勢を表す事なのかもかもしれません。
まとめ 知恵を手に入れる
私の意見としては、人生を豊かに生きると言う事は、たくさんの出来事を飲み込む勇気や能力、そしてそれらをこれからに活用する知恵が必要だと思います。
せっかくの一度しかない人生です。
自分のままならない事で怒り狂うよりも、自分のままならない事のハプニングを楽しんで往く。
そういう豊かな人生を送れれば、何より幸せな時間が増やす事ができるのではないでしょうか。