世界は一つ
世界は一つ
①同じ世界
私たちは一つの世界を共有しながら同じ時を生きています。その中で、人々はそれぞれ異なる経験を重ね、その経験を基に感情を生み出しています。私たちがこの世界をどう見るかは、その時の感情や心の状態によって大きく変わります。 例えば、晴れた日の青空を見るとき、満足や幸福な気持ちで満たされていれば、その青さはより鮮やかに広がりを感じさせるものに映るでしょう。しかし、心が疲れているときや悲しみの中にいるときには、その同じ青空が冷たく、広がりすぎて空虚に感じられるかもしれません。このように、同じ風景や出来事でも、人それぞれの感情が生み出す状況によって、その意味や捉え方が大きく異なります。 映画「フォレスト・ガンプ」のように、多くの人にとってはたわいのない小さな成功が、別の人にとっては大きな達成感をもたらすこともあります。また、同じ音楽でも、ある人には癒しや励ましを、他の人には懐かしさや、あの時の気持ちを呼び起こすこともあるのではないでしょうか。
②独生独死
「独生独死」これは仏説無量寿経の一節です。人は一人で生まれ、自分の人生を送り、終焉を迎えます。そして、人の数だけ文化が生まれ、存在し、消えて往きます。朝食一つとっても白米の人もいれば、トーストやラーメンの人もいます。他にもジュースやスムージーを好む人もいます。また、朝食自体が苦手な人は何も食さないという習慣を持つ人も存在します。 人は生まれて人生を終えるまで、一つとして他人と同じものはありません。この異なる事実を知り、違うという感性や視点を持つことこそが、私たちの世界を豊かにしているのではないでしょうか。 異なる文化や価値観、人生観を持つ人々が集まることで交流が始まり、私たちは新しい発見や学びを得ることができます。自分とは異なる視点を持つ人々との対話は、未知の世界に触れることになり、自己の成長にも大きな影響を与えてくれます。
③青色青光
「青色青光」これは仏説阿弥陀経の一節です。人は全てが違う以上、自分以外には成れないと書かれています。 どれだけ頑張っても私が槇原敬之さんのような素晴らしい歌詞や楽曲を生み出すことはできませんし、江頭2:50さんのような個性の強い人気者になることもできません。重要なのは、自分と相手の違いを認め、相手の個性を尊重することです。 私たちが同じ世界を見ている一方で、その見え方や感じ方は異なっていても良いのです。異なる視点や価値観があるからこそ、世界には豊かな多様性が生まれるのです。
まとめ 多様性
「多様性」という言葉は、他人に向けると胡散臭さを感じます。しかし、自分に向けて多様性の大切さを思案することはとても重要です。自分と他人には共通点があったとしても、それは等しさであり、同じ存在とは違います。だからこそ、私たちはお互いの違いを認め合い、受け入れることがとても大切になるのです。 違うままで良い。その違いが個性であり、互いの個性を認め合うことから多くを学び、私たちを成長させてくれるきっかけになり、互いを強くし、共により良い未来を築いていける可能性を生み出すのだと思います。